あがたの森分室日記(2025.4.9)~PARCOそして井上百貨店も~

最近の出来事(ブログ)

 今日の松本は快晴☀。最高気温17℃、最低5℃とうららかな行楽日和です。あがたの森文化会館中庭の枝垂れ桜はちょうど満開になり、市民の皆さんがスマホ片手にうろうろしております。松本城は、まだ3~4分咲き程度ですが、夜は桜並木のライトアップ(~13日の日曜日まで)がなされており、平日も多くの外国人観光客で賑わっております。

 松本では、今年の1月13日にイトーヨーカドー南松本店が閉店になり、2月28日には松本パルコが、そして3月31日には、とうとう井上百貨店が営業終了となりました(井上は山形村のアイシティ21にて営業集約)。イオンの一人勝ちといった様相を呈してきており、今後それらの跡地はどうなるのだろうか等々、ちょっと気になるところですが、我々の世代からすると、やはり井上百貨店がなくなってしまったのは何とも淋しい限りですね。創業140年の老舗百貨店ですからね。

 私が大学2年の時に「やまびこ国体」が開催(1978.10)されました。国体開催を契機に、松本駅舎の新築(1978.7)、駅前の区画整備、やまびこ国体道路の開通等のインフラ整備が進められ、駅前バスターミナルのイトーヨーカドー開業に歩調を合わせるような形で、それまで六九商店街にあった井上百貨店が1979.4に深志2丁目に移転となりました。振り返ってみると、我々の在学中というのは、松本市にとって大きな転換期でもあったわけですね。当時の松本がそんな状況にあったという認識も全くない中で、のほほんと学生生活を送っていたわけですが、特に、井上百貨店というのは高級な商品を扱っているデパートというイメージでしたから、金欠の大学生が井上で何か買い物をしたという記憶はほとんどありません。買い物は、生協と松電ストアですかね。

 六九商店街は、井上百貨店を中心に、昭和の戦後、松本で最も賑やかなエリアでしたが、井上の移転に伴い、商店街は一気にさびれてしまいました。調べてみましたら、六九商店街のアーケードが撤去されたのが2001年のこと。その後、六九の街には高層マンションが立ち、今では、クラフト作家の店や有名アーティストが経営するアパレルショップが増える等、「クラフトストリート」として新たな街づくりを目指しているようです。   【管理人 堤】

コメント

  1. 2F25 より:

     因みに六九商店街の六九とは、1633年に当時の松本城主「松平直政」がこの場所に作らせた「六九馬屋」に由来する名前です。馬54頭繋ぐ事ができたとか。お城の周りの400年の歴史の中に、井上やパルコも有り、我々も存在しているんですね。