あがたの森分室日記(2025.10.8)~強行遠足~

 今日の松本は曇り時々晴れ、最高気温26℃、最低16℃。秋空が広がり、さわやかな一日です。

 10月5日に、八ヶ岳高原音楽堂でのコンサートを聴きに行ったのですが、佐久方面からのルートで野辺山の方へ車を走らせていたところ、たくさんのジャージ姿の高校生たちが次々と野辺山方面から佐久方面へ歩いてくる光景に出会いました。道路のところどころに、「県立甲府第一高校〇〇〇〇」というのぼり旗を見かけたので、すぐにネットで検索したところ、ちょうどこの日、甲府第一高校の『強行遠足』が行われていたのでした。『強行遠足』というのが何とも凄まじいネーミングですが、男子は前日の午後2時に同高をスタートし、104㎞離れた小諸懐古園のゴールまで、制限時間(24時間)内の完歩を目指すという何とも強烈な行事らしいのです(女子は小海町までの41.6㎞)。生徒の安全確保のために、ルート上にたくさんの運営協力者を配置するなど、それこそいろんな人の協力があってこのような歴史的な行事が存続しているのでしょうが、同窓会も準備段階から運営協力に関与する等、全ての関係者が一丸となって、作り上げている伝統行事らしいのです。今の時代にこのような行事が残っているというのが、何とも感動ものですよね。

 実は、うちの次男坊のお嫁さんの出身高校が、北海道の「北見北斗高校」なのですが、そこでも戦前からの伝統行事として『強行遠足』なるものがあり、何時間もかけて42㎞を歩かされたとのことでした。今でも、同様の行事が残っているような高校が全国に何校かあるのでしょうかね。恩田陸の『夜のピクニック』を読み返してみたくなりました。

 そういえば、信大に入学して早々の時期に、新歓の企画として「美ヶ原高原夜間ハイク」という行事がありましたよね。あれも、あまり中身がわからないままに参加させられた記憶なのですが、なかなかハードな出来事でありました。今でもまだこの企画、残っているのでしょうかね?  【管理人 堤】

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