連日の猛暑で、群馬県の伊勢崎市では、日本記録更新の41.8℃だとか・・・。全国的に大変な夏になっておりますが、今日の松本は、最高34℃、最低25℃。雲が多く、ちょっと風が吹いているので、滅茶苦茶暑い一日にはなっておりません。ただ、ここあがたの森も、蝉の声がかなりやかましく、夏本番の様相です。
8月2日(土)に「第51回松本ぼんぼん」が開催されました。参加連141、総勢7,400名が参加したそうです。そもそも、松本ぼんぼんは、昭和50年(1975年)から始まった夏祭りなので、私の大学時代には既に存在していたのですが、学生時代、松本ぼんぼんに参加した記憶がありません。というのも、8月第1土曜日というのは、毎年必ず夏山に入っている時期でしたので、山の上で下界の出来事とは無縁の生活を送っておりました。そのため、我が家が松本ぼんぼんへ初参加したのは、ちょうど長野家裁松本支部勤務になった平成11年(1999年)の夏ということになります。 毎年、裁判所でも連を出していたので(裁判所の連だとはわからない名前をつけて)、裁判所の関係者(現職だけでなく転勤で遠隔地へ異動した人たち等も)が集まり、前夜祭、後夜祭と、楽しい夏を満喫していた時代もありました。
1990年代後半から2000年代初頭は、全国でカラーギャングが華やかなりし時代でした。カラーギャングというのは、「アメリカのストリートギャングを模倣した日本の不良行為少年グループのこと」とされていますが、当時松本にもカラーギャングが存在し、私も仕事柄、ギャングに所属していた少年の事件を担当したようなこともありました。
祭というのは、いつの時代でも、そしてどこの地域でも、やはり気分が高揚し、アルコールの影響等も重なってトラブルが発生しやすいものだと思いますが、ある年、赤ギャングが松本ぼんぼんに参加するらしいという情報が入りました。そして、各参加連の配置地図を見ると、我々裁判所の連とかなり近いところに赤ギャングの連が配置されていたため、ちょっとこれはやりにくいなあということになりました。当時は、踊りながら、そして小休止の際に缶ビールや缶チューハイを飲みながら、街中を練り歩くというスタイルでしたので、もし赤ギャングの面々(その多くは当然未成年者)が飲酒の上で騒ぎ出すような事態にでもなったら大事だと思っておりました。祭りですから当然気分も高揚するでしょうし、周りに多くの観客がいるので、ハイテンションになって自分を見失ってしまうような少年も出てくるのではないかということを懸念しておりました。しかし、そこは優秀な日本の警察官が、つかず離れずの距離で、赤ギャングの連を見守っていたこともあり、無事何事もなく、祭は終了となりました。おそらく、赤ギャングの面々も、最初から何か騒ぎを起こしてやろうなどという考えはなく、皆と同じように祭を楽しみたいという思いからチームで参加し、缶ジュースで乾杯しながら、街中を練り歩いていたのでしょう。きっと、あの頃、カラーギャングに所属していた少年たちも、今頃はちょうど小学生の子どもの父親、母親という年代になっているでしょうから、今は当時とは違う形で、松本ぼんぼんを楽しんでいるのかもしれませんね。 【管理人 堤】
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