今日の松本は、最高35℃、最低24℃と、かなり暑い一日です。7月4日に東海地方が梅雨明けしたので、信州も近いうちに梅雨明けかと思っていたら、ちょっとびっくり関東甲信越は「都市型雷雨」により、21日頃になりそうだとか・・・。毎日、全然梅雨っぽくない日が続くので、よくわかりませんが、最近の気候変動に関しては、地球温暖化の影響ということでしょうか、明らかに昔と違いますよね。
前回、前々回と昔の映画の話題に触れていたら、昭和60年代(私の小学生時代)によく見た映画のシリーズとか、強烈に記憶に残っている映画のこと等を思い出し、どうしてもまた昔の映画のことを書きたくなってしまいました。
皆さん、『マタンゴ』という映画をご存知ですか。1963.8.11公開の特撮ホラー映画(東宝、監督:本多猪四郎)なのですが、興行的にはあまり振るわなかったのだそうです。しかし、「世界の珍妙ホラー映画ベスト5」の第3位に選ばれるなど、海外でも人気の高い作品なんだそうです。ちなみに、第5位にも日本の作品(大林宣彦監督の「HOUSE ハウス」)がランクインしております。この『マタンゴ』という映画が何とも怖かった!当時私は6歳、幼稚園の年長組です。映画少年だった私は、当然一人でこの映画を見に行きました。ゴジラやモスラのような怪獣映画だと思っていたら、とんでもない話で、強烈な印象として記憶に残っております。
当時、『マタンゴ』との同時上映が、加山雄三主演の若大将シリーズ(東宝、1961~1971の全17作)第4弾の「ハワイの若大将」でした。安保闘争後に訪れた高度経済成長期、学生運動とは無縁の男子大学生が主人公の青春映画シリーズで、この映画が同時上映だったので、『マタンゴ』の怖さが中和され、ずいぶん救われました。
この若大将シリーズは、毎回、スポーツ万能の主人公加山雄三(若大将;大学の運動部のエース)と、コミックリリーフ的ポジションの田中邦衛(青大将)との絡みが面白かったのと、マドンナ役の星由里子がオードリーヘップバーンのように美しく、そして最後は若大将の大活躍でハッピーエンドで終わるのが、何とも心地良かったのですが、劇中、加山雄三が在籍していた「京南大学」での出来事というのが、小さい頃の私のキャンパスライフイメージでした。
『マタンゴ』と同じ年(1963.12.22)に『海底軍艦』(東宝、監督:本多猪四郎)が公開されており、これがまた重厚な作品で、私はすごく好きでした。併映がハナ肇とクレージーキャッツ主演の『香港クレージー作戦』です。クレージー映画(東宝及び渡辺プロダクション)も、1962年から1971年にかけて上映されたシリーズであり、ちょうど若大将シリーズと同時期の作品だったのですね。1960年代の東宝の屋台骨を支えた大ヒットシリーズとして、他に森繫久彌の「社長シリーズ」や、森繁、伴淳三郎、フランキー堺の「駅前シリーズ」等がありますが、古き良き日本映画華やかなりし頃の傑作ですね。上土シネマあたりでこういう昔の作品を特別上映してくれたら、絶対観に行くのになあ! 【管理人 堤】
コメント