あがたの森分室日記(2025.7.16)~梅雨明け10日~

 今日の松本は晴れのち曇り。最高気温31℃、最低21℃。連日猛暑日が続いていた先週よりは、ちょっと過ごしやすい気がします。

 まだ、甲信越地方は梅雨明けしていないみたいですが、梅雨明け宣言というのは、なかなか難しいらしいですね。平年、関東甲信越地方の梅雨明け時期は7月19日頃みたいですが、最近は年によってかなりばらつきがありますよね。我々が学生の頃は、大体7月20日頃に梅雨明けとなり、太平洋高気圧の張り出しにより、梅雨明け10日が最も天気が安定すると言われていたので、7月下旬から8月上旬にかけて山に入りました。私はワンゲル部員でしたので、その時期に夏合宿が実施され、多くの場合、10日~2週間程度、北アルプスへ入っておりました。

 そして、夏合宿のスタートは必ず思誠寮でした。1つのパーティーは大体6人で構成され、出発前夜、思誠寮に集合し、そこで荷物の仕分けをして、全員が寮で一泊し、翌朝松本駅まで歩いて行く訳です。入山前が一番荷物が重いため、思誠寮から松本駅までがとても長く感じられました。昔の松本駅にはコインロッカー等なかったので、駅のいたるところに、これから山へ入る人たち、下山してどこかへ打ち上げに出かけている人たちのザックや登山靴等が山積みされておりました。なんか独特な景色でしたね。一度入山すると、あとはずっとテント生活で、唯一の情報源であるラジオも、天気予報のためだけに使っていたため、下界で何が起こっているのか全くわからない状態でした。下山してびっくり、世の中こんなことが起こっていたのかと驚くようなこともままありました。ほとんどの人が携帯を持っている今の時代とは大違いですよね。もうあんな山登りを体験することはありえないので、自分にとっては学生時代のとても貴重な思い出です。  【管理人 堤】

 

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